重要文化財 客殿檜皮葺屋根の
全面修理へ向けてのご寄附、ご支援のお願い

客殿檜皮葺屋根の傷みの原因と状況

興福院客殿は、尼ヶ辻から佐保の地へ興福院が移転した際に、その古材を用いて再建されたと考えられています。江戸時代初期の書院造の建造物で、庭園と一体となった落ち着いた佇まいをみせます。室内には渡辺始興や鶴澤探索らの手になる襖絵が良好な状態で残され、当寺の建造物としては唯一、重要文化財に指定されています。

しかし今、檜皮葺の屋根に大きな傷みを生じ、奈良県、奈良市による調査の結果、準備期間を含めて10年単位にわたる葺き替え、大修理が必要であることが判明しました。

傷みの原因は大きく2つあります。1つは平成10年(1998)に葺き替えた檜皮葺の屋根の経年劣化、もう1つはアライグマをはじめとする野生動物の侵入です。豊かな自然に囲まれた興福院では、シカやキツネ、タヌキ、イタチ、アナグマなどの野生動物の姿がよくみられ、微笑ましい限りではありますが、一方でアライグマやムササビが屋根に穴をあけ、天井裏に侵入し棲み処にするなどして、深刻な雨漏りなどが生じています。

また客殿以外のほか、本堂、薬師堂、茶室(長闇堂)など、境内のさまざまな建造物にも傷みが生じており、将来的に修理を行う必要があります。

平成10年(1998)の檜皮葺竣工当時の客殿
平成10年(1998)の檜皮葺竣工当時の客殿
アライグマが穴をあけた客殿屋根
アライグマが穴をあけた客殿屋根

ご寄附、ご支援のお願い

興福院では、連綿と継承されてきた貴重な文化財を未来に伝えるため、可能な限りの費用を捻出し自助努力を重ねて参る所存です。また特別拝観や授与品のご購入などを通して皆様からいただいた浄財も、すべて修理費用にあてさせていただきます。

しかし大規模な修理にはまだまだ資金が不足しています。現在、国からも補助金をご検討いただくべく相談を重ねておりますが、それと並行して、このたび皆様からもご寄附を募らせていただくことと致しました。

ご寄附の額面に応じて、境内へのご芳名の掲示、石柱の建立、植樹などによって、感謝の気持ちを表させていただきます。今後の具体的な修理日程やご寄附の方法などは、当ホームページにて順次ご案内を致します。

皆様のご理解、ご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 合 掌

法蓮山興福院

松田大児さんが描かれたアライグマのイラスト

お寺に悪さをしたのも、葺き替えの時期を知らせてくれたのもアライグマ。奈良に関わる作品で知られる松田大児さんが描かれたイラストを、檜皮葺屋根葺き替え大修理の象徴としてデザインしました。